4・5年生 福祉体験授業
4・5年生の福祉体験授業に盲導犬ユーザーの野澤さんと盲導犬のパルが学校に来てお話をしてくださいました。河原町福祉センターと視覚障害センターの職員の方々も来校されました。
最初に野澤さんから、パルとの出会いや、パルがどのような手助けをしてくれるのか、日々の生活についてお話しいただきました。子どもたちは、パルが家族の一員であり、かけがえのないパートナーであることを知りました。
盲導犬がいてくれることによって世界が広がりできることが増えたという野澤さん。以前は盲導犬を連れていると乗車や入店を拒否されることがあったそうです。現在は身体障害者補助犬法の制定によって盲導犬を含む補助犬への理解が進んできました。街を歩いていると「かわいいですね!」と声をかけられることもあるそうです。盲導犬に突然触ったりしない、触りたいときには「触っても良いですか?」とユーザーに確認をとるなどのルールについて教えてくださいました。
特別に子どもたちがパルと触れ合う時間も設けてくださいました。野澤さんが「パルはハーネスをつけている時(仕事の時)と外した時の表情が違うんですよ。」とおっしゃって、パルからハーネスをそっと取り外すと、その言葉通りにパルの表情はきりっとしたものから優しい表情に変わりました。子どもたちはパルを撫でながら「かわいい。」「ふわふわ」だと大喜びしていました。
最後に、アイマスクをつけて歩く「見えない世界」の体験をしました。アイマスクをつけて一歩を踏み出すと、不明瞭な世界に戸惑う子どもたち。段差や障害物がないか不安になり、普段当たり前のように歩いている道が、いかに見ることによって安全に確保されているかを実感しました。この体験を通じて、視覚に障害を持つ人々の不自由さや、盲導犬の重要性を身をもって理解することができました。
パルとの温かいふれあいと、見えない世界を体験したことで、盲導犬や目の不自由な方々への理解を深め、自分たちがこれからできることを考えるきっかけになりました。